拝啓
春暖の候、ご両親にはますますご清祥のことと存じます。
さて、このたび○○様には金婚式をお迎えとのこと、謹んでお慶び申し上げます。
五十年の長きにわたる歳月をともにされ、このたびご両親様おそろいで、お健やかにこのよき日を迎えられたことは、まことにおめでたく、心よりお祝い申し上げます。
幾星霜、おふたりむつまじく年を重ねられたお姿は、私ども夫婦のお手本でございます。おふたりにあやかりたいと、いつも妻と申しております。
何とぞ今後とも、ご健勝にご留意されて、幾久しくおそろいでお年を重ねられますよう、お祈り申し上げます。
ささやかではございますが、別便にて、お祝いの品を送らせていただきました。ご笑納いただければ幸いに存じます。
春とは申せ、朝夕冷えますゆえ、ご自愛専一に願います。
まずは、略儀ながら書中にて、心よりお祝い申し上げます。
敬具