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別居中の夫へのお詫び

 許してください。

 今、私の胸は、のぼせ上がって何ということをしてしまったのだろうと、いう思いでいっぱいです。私なりに得たいものがあってこのような振る舞いをしてしまいましたけれど、あなたから離れ、子供たちから離れ、家庭を犠牲にしてまで求める価値のあるものではないことに、ここまで来てやっと気付きました。本当にごめんなさい。どうか許してください。ほかの言葉が見当たりません。

 とりあえず入居したこの六畳一間の小さな一室も、私にはただ空漠としているだけで、満ちてくるのは後悔の念ばかりです。

 もし、まげて話だけでもさせていただけたらと、都合のよいこととは知りつつ、念じております。恥知らずの私も、これ以上のお願いはできません。ご連絡いただける日を、ひたすら待っております。どうか、どうか許してください。

勧誘を断る

清々しい青葉の季節となりました。

お変わりなくお過ごしのことと思います。

さて、先日勧めていただいた生命保険の件ですが、いろいろと検討した結果、今回は申し訳ありませんが、お断りすることに決めました。

と言いますのは、その保険の一番の特色になっている、寝たきり老人になったときの介護に関してございますが、私もその点に大きな魅力を感じておりましたが、まわりのだれに聞いても、あなたは寝たきりになどなりそうもないと言うのです。実は私自身も老後の不安は多少なりとはありますが、今回のお話をお断りさせていただくことにしました。

いろいろとお手数をかけまして申し訳ございませんでしたが、そんな次第でございます。

まずはご返事まで。

かしこ