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別居中の夫へのお詫び

 許してください。

 今、私の胸は、のぼせ上がって何ということをしてしまったのだろうと、いう思いでいっぱいです。私なりに得たいものがあってこのような振る舞いをしてしまいましたけれど、あなたから離れ、子供たちから離れ、家庭を犠牲にしてまで求める価値のあるものではないことに、ここまで来てやっと気付きました。本当にごめんなさい。どうか許してください。ほかの言葉が見当たりません。

 とりあえず入居したこの六畳一間の小さな一室も、私にはただ空漠としているだけで、満ちてくるのは後悔の念ばかりです。

 もし、まげて話だけでもさせていただけたらと、都合のよいこととは知りつつ、念じております。恥知らずの私も、これ以上のお願いはできません。ご連絡いただける日を、ひたすら待っております。どうか、どうか許してください。

来訪時に不在だったお詫び

略啓

本日はお越しいただきたく約束をしておきながら不在にいたしまして、大変に失礼をいたしました。

やむを得ない事情が生じましたので、すぐにお宅へ電話を差し上げたのですが、すでに出発されたとのことで、このような仕儀となってしまいました。「事情」につきましては、その折に奥様にお伝えいたしましたので、お聞き及びのことと存じます。何はともあれ、ご迷惑の段、どうかお許しください。

埋め合わせになどならないことは承知しておりますが、近日中に私のほうから赴きたく存じます。ご都合のほどをお聞かせいただければ幸いです。

まずは右、お詫びかたがたお伺い申し上げます。

草々