手紙の基礎知識とマナー【便箋の折り方】
- 封書とはがきの使い分け
- 手紙文の字配りと改行のポイント
- 縁起の悪い「忌み言葉」に注意
- 便箋の折り方
ここでは便箋の折り方について、述べたいと思います。
こういった細かい点にも注意を払うことは、先方の印象を高めることにもなりますので、ぜひマスターしておきましょう。
まず、あなたが手紙を受け取って、それを開けるときのことを思い浮かべてみましょう。
もちろん、開けやすく、読みやすいものが良いですよね。
これは、自分が手紙を出す相手についても同様のことが言えます。
つまり、先方が封筒を開けるときのことを考えると、便箋をどのように折るのがよいのかという答えが見えてきます。
では、どのように折るのがよいのか解説しましょう。
ポイントとしては、封筒を開けたとき、先方が開きやすくて読みやすいことです。
具体的に言うと、便箋の折り数はせいぜい三つ折りか四つ折りにするのが普通です。
それぞれの折り方について、説明したいと思います。
和封筒のとき<三つ折りの場合>
文章の書いてある面を中側にして、下から二つ折りにします。
次に、さらに続いて下からもう一度、二つ折りにします。
※なお、封筒などに入れるときは、「拝啓」など頭語が書いてある側を上にします。
和封筒のとき<四つ折りの場合>
文章の書いてある面を中側にして、下から二つ折りにします。
次に、さらに続いて下からもう一度、二つ折りにします。
※なお、封筒などに入れるときは、「拝啓」など頭語が書いてある側を上にします。
洋封筒のとき<四つ折りの場合>
文章の書いてある面を中側にして、右半分を左半分にむけて、縦に二つ折りにします。
次に、下半分を上に折りあげます。
※なお、封筒などに入れるときは、便箋の端が上と左にくるように入れます。
手紙の基礎知識とマナー【手紙文の字配りと改行のポイント】
- 封書とはがきの使い分け
- 手紙文の字配りと改行のポイント
- 縁起の悪い「忌み言葉」に注意
- 便箋の折り方
手紙は用件が伝わればそれで良い、というものではありません。
そこで、読みやすい手紙を書くための正しい字配りと改行のテクニックをご紹介します。
手紙の書き方の悪い例
助詞が行の頭にくる
ひとつの単語や言葉が2行に分かれる
相手や相手の家族を指す言葉が行の下の位置にくる
自分や自分の身内を指す言葉が行の上の位置にくる
改行しないで文章を続ける
手紙の書き方の良い例
前の行の文字量を調節する
助詞が行の頭にくるのを避けるために、前の行の文字量を調節したり、言葉を変えて文章量を増減させたりして、工夫しましょう。
同じ行内にまとめてしまう
ひとつの単語や言葉が2行に分かれてしまいそうな場合は、行の下の部分が空いてしまっても早めに次の行へ移るか、字を小さくして同じ行にまとめてしまいましょう。ただし、どちらかの方法だけを何度も続けると見た目が悪いので、2つの方法をバランスよく使い分けると良いでしょう。
相手を指す言葉は行の上に
相手や相手の家族を指す言葉は、行の上の位置にもってくるのがマナーです。無理な場合でも文字量を調節するか、文章を少し変えるなどして、できるだけ行の上に置く工夫をしましょう。
自分を指す言葉は行の下に
自分や自分の身内を指す言葉は行の下の位置か、行の後半に置きましょう。文章の流れでそれがどうしても困難な場合は、行の右に寄せて小さな字で書くのが礼儀です。特に同じ行の後半に相手や相手の家族を指す言葉がきてしまうときには、このルールは厳守しましょう。
改行して文章にメリハリをつけましょう
前文から主文に移るときは改行するのが基本です。同じ本文でもダラダラと文章を続けずに、区切りのいいところや話の変わり目を見つけて文章にメリハリをつけましょう。パッと見て、全体に余白があるのも見た目を良くするためのコツです。
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